育毛剤おすすめランキング

AGA(男性型脱毛症)治療におけるガイドブック的存在なのが日本皮膚科学会が発行しているAGA診療ガイドラインです。AGAは化粧品やサプリメントでは改善しません。なぜなら、AGAは病気だからです。診療ガイドラインで勧められている外用薬や飲み薬を使うのが一番確実で近道です。このページでは診療ガイドラインに沿ってそれぞれの薬について解説していきます。

育毛剤の結論(まとめ)

まず最初に結論が知りたい人向けに、簡潔に紹介します。

結論としては、男性は
フィナステリド(プロペシア)とミノキシジル外用を併用して使うのがベストです。

これで効果が得られない場合は、さらにミノキシジルタブレットを足すのがオススメです。
デュタステリド(ザガーロ)もありますが、フィナステリド(プロペシア)と対して効果に差はありませんので、ミノキシジルローションの濃度を高くしたり、ミノキシジルタブレットの服用量を増やしたりして調整したほうが育毛効果は得られやすいです。

女性は、
ミノキシジル外用(女性用)、一択になります。

フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)は男性専用の飲み薬になりますので、女性は使うことができません。

プロペシア(フィナステリド)の効果と副作用

フィナステリド(プロペシア)の有効性は医学的に証明されています。そのため、ガイドラインではA評価。AGAに悩んだらまず最初に考えるべき内服薬です。しかし、このフィナステリド(プロペシア)は男性ホルモンに作用する5α-レダクターゼ阻害薬という薬のため、女性の薄毛では使用できません。

気になるフィナステリド(プロペシア)の効果は、1mgを4か月服用した場合で58%、0.2mgを4か月服用した場合で54%の人が改善しています。
こうして比較すると、フィナステリド(プロペシア)1mgでも0.2mgでも服用量の違いで効果に大きな違いがないことがわかります。
そのため、フィナステリド(プロペシア)をはじめて飲む方は、0.2mgからスタートするのがオススメです。

また、フィナステリド(プロペシア)1mgを5年間服用した場合では99.4%の方に効果があります。継続して飲み続けることがAGAの改善に重要であることがわかりますね。
先発品のプロペシアしかなかった時代は継続して飲むと治療費がかさみましたが、今は格安のプロペシアジェネリックがありますし、個人輸入を使えばフィンペシアなどさらに安く購入することもできます。
プロペシアジェネリックといっても、有効成分のフィナステリドは先発品のプロペシアと同じ量配合されていますので、肝心の効果は同じです。

フィナステリド(プロペシア)で考えられる副作用としては、性機能に関するものがあげられます。

プロペシアジェネリック

フィナステリド(プロペシア)にはジェネリックがありますので、値段を抑えたい方はプロペシアジェネリックを飲むのがオススメです。
国産のプロペシアジェネリックでは、ファイザーや沢井製薬、武田薬品工業などがあります。特にファイザーのプロペシアジェネリックは、大手製薬会社のファイザー製ということもあり人気です。
これらプロペシアジェネリックは、先発品のプロペシアと同じ効果が期待できます。
また、もっと安いプロペシアジェネリックをお探しの場合は、海外製のプロペシアジェネリックフィンペシアがオススメです。

ザガーロ・アボルブ・アボダート(デュタステリド)の効果と副作用

デュタステリド(ザガーロ)の有効性は医学的に証明されています。そのため、ガイドラインではA評価。
先ほどのフィナステリド(プロペシア)と同系統の薬であるため、フィナステリド(プロペシア)かデュタステリド(ザガーロ)のどちらか一方を飲むことを選択します。
男性ホルモンに作用する5α-レダクターゼ阻害薬という薬のため、女性の薄毛で使用できない点は、フィナステリド(プロペシア)と同じです。

デュタステリド(ザガーロ)はフィナステリド(プロペシア)よりも新しいAGA治療薬で、効果も若干フィナステリド(プロペシア)を上回るとされています。
しかし、その効果の差はわずかですので、まずはフィナステリド(プロペシア)を試して、効果が出なかった場合にデュタステリド(ザガーロ)に切り替えるのが理想でしょう。

デュタステリド(ザガーロ)にもジェネリックがあります。

デュタステリド(ザガーロ)で考えられる副作用としては、性機能に関するもの、勃起不全や射精障害などがあります。

ミノキシジル塗り薬の効果と副作用

ミノキシジル外用は、男性女性ともに推奨されていて、ガイドラインでの評価はどちらもAです。
ミノキシジルの濃度は、男性で5%、女性で1%が推奨されていますが、実際にはさらに高濃度のミノキシジルを治療で使うことも珍しくありません。
ミノキシジルの塗り薬はドラッグストアで購入できますし、副作用も飲み薬とは異なりかなり限定的です。
稀に頭皮に合わず痒みや炎症が出る方がいる程度です。副作用が出た場合も、ミノキシジル外用の使用を止めれば改善されます。

ミノキシジル5%を超えた高濃度のミノキシジル外用が欲しい場合は、専用の育毛クリニックを受診するか、個人輸入で海外のミノキシジル外用を購入することになります。海外のミノキシジル外用は、ミノキシジル10%などの高濃度の商品が多くあります。

基本的には、ミノキシジルの塗り薬と、飲み薬のフィナステリド(プロペシア)またはデュタステリド(ザガーロ)を組み合わせて治療をしていきます。

ミノキシジルタブレットの効果と副作用

ミノキシジルは塗り薬だけでなく、飲み薬もあります。巷ではミノタブ(ミノキシジルタブレットの略)と呼ばれていたりしますが、日本国内では販売されていないため、ミノキシジルタブレットを手に入れるには、専用の育毛クリニックか個人輸入で購入することになります。

ミノキシジルタブレットの効果は非常に高い一方、もともと高血圧の薬であるため、副作用は強めとなっています。
そのためガイドラインでの評価はDと最低評価にはなっていますが、育毛効果が一番高いのがこのミノキシジルタブレットであり、国内の育毛クリニックでも処方されていたりします。

ミノキシジルタブレットの飲み方としては、1日5mg程度を1~2回に分けて飲みます。
もともと育毛の薬ではありませんので、飲む量については育毛効果や副作用をみながら微調整していくことになります。

ミノキシジルタブレットの先発品はファイザー社のロノテン(ロニテン)ですが、ジェネリックが多く流通しており、個人輸入で購入すれば価格は安めです。

ケトコナゾールの効果と副作用

ケトコナゾールは抗真菌効果のある有効成分で、白癬、カンジダ症、癜風、脂漏性湿疹などの真菌症に使われます。
また、ケトコナゾールにより過剰な皮脂を抑えたり、男性ホルモンの働きを抑えたりする効果を期待してケトコナゾール2%のシャンプーを育毛治療で使う場合があります。

ケトコナゾールシャンプーは市販されていませんので、専用の育毛クリニックか個人輸入で購入することになります。
しかし、肝心の育毛効果についてはあまりしっかりとした根拠がないため、ガイドラインではC1評価となっています。

フィナステリド(プロペシア)とミノキシジル外用に加えて、ケトコナゾール2%のシャンプーを使ってみてもよい、おまけ程度の位置づけです。

カルプロニウム塩化物の効果と副作用

保険治療や市販薬で購入できるのが、このカルプロニウム塩化物の塗り薬です。しかし、ガイドラインでの評価はC1とされており、試してもよい程度とされています。
日本国内での臨床試験でもカルプロニウム塩化物の有効性は十分には確認できていないため、特別な理由がない限りまずはミノキシジルの塗り薬を使うのがオススメです。

t-フラバノンの効果と副作用

花王の薬用育毛トニック「サクセス」に配合されているのが、t-フラバノンです。
正式名称は「トランス-3,4’-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン」となっています。長いですね。

生薬の西洋オトギリソウから抽出された有効成分ですが、有効性の根拠が薄く、ガイドラインでの評価はC1とされており、試してもよい程度とされています。

副作用がほとんどないので試してみるのもよいですが、特別な理由がない限りまずはミノキシジルの塗り薬を使うのがオススメです。

サイトプリン、ペンタデカンの効果と副作用

サイトプリンもペンタデカンも医薬部外品の商品に配合される有効成分です。
発毛効果の根拠は弱く、ガイドラインでの評価はC1とされています。
特別な理由がない限りまずはミノキシジルの塗り薬を使うのがオススメです。

ルミガン(ビマトプロスト)、ラタノプロストの効果と副作用

ビマトプロスト(ルミガン)もラタノプロストも緑内障の有効成分ですが、ビマトプロストにはまつ毛が伸びる副作用があるため、グラッシュビスタという商品名でまつげ育毛剤が発売されています。
ビマトプロスト(ルミガン)、ラタノプロストは、まつ毛の育毛効果があることから、薄毛にも有効であると考えられていますが、今のところ十分な臨床試験がされていないため、ガイドラインでの評価はC2となっています。

また、ビマトプロスト(ルミガン)、ラタノプロストを有効成分とした育毛剤は現在のところ、海外も含めて発売されていません。

ビマトプロスト(ルミガン)、ラタノプロストの副作用としては、皮膚の色素沈着などがあります。

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